平和構想研究会のこれまでの活動や議論が基になって、単行本『戦争ではなく平和の準備を』
(川崎哲/青井未帆共編著、地平社、四六判並製256ページ、1800円(税別))
が出版されました(7月29日発売)。
本研究会が事務局をつとめる「平和構想提言会議」が2022年~23年に出した提言
と声明を掲載しつつ、本研究会での報告者らを中心に計10名による論考をまとめ
ています。
9月6日(金)午後4時~6時に、衆議院第二議員会館にて、本書の出版を記念する
シンポジウムを開催する予定にしております。詳しくは追ってご案内します。
本書の概要は以下の通りです。
https://chiheisha.co.jp/2024/07/12/9784911256114/
戦争ではなく平和の準備を
著・編者:川崎 哲/青井未帆
2024年7月29日発売
四六判並製、256ページ、1800円(税別)
地平社
加速する戦争準備に抗うための論集。
軍事費の大幅な増加や、さらなる米軍との一体化など、政府は急速に「抑止力の強化」=軍拡を進めている。 「安全保障環境の変化」がその口実だが、軍拡がさらなる軍拡をもたらし、「安全保障環境」を自ら悪化させてはいないか。 戦争への準備そのものが、戦争のリスクを増やしているのではないか。 そして、だからこそ、私たちは憲法によって、政府が戦争に備えることを禁じたのではなかったか。 戦争ではなく平和を構想していくために、気鋭の研究者や専門家が論点を掘り下げる。
もくじ
はじめに――〈侵食〉に抗する粘り強い思考を(青井未帆)
第1章 いま、なぜ市民の平和構想が必要なのか(川崎 哲)
第2章 戦争準備と沖縄(池尾靖志)
第3章 「対米従属」の現在地(猿田佐世)
第4章 変容する日本の国際援助(今井高樹)
第5章 軍事費増大の構造と歴史(山田 朗)
第6章 ジェンダーの視点から軍拡を考える(秋林こずえ)
第7章 「死の商人国家」への堕落をどう食い止めるか(杉原浩司)
第8章 平和学は平和の実践とどうつながるのか(堀 芳枝)
第9章 平和のアジェンダを再設定する(君島東彦)
第10章 【提言】戦争ではなく平和の準備を
【声明】「戦争の時代」を拒み、平和の選択を
おわりに 平和への議論の共有を(平和構想研究会)
著・編者について
川崎 哲(かわさき・あきら)
ピースボート共同代表。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員。平和構想提言会議共同座長。著書に『核兵器 禁止から廃絶へ』(岩波ブックレット)など多数。平和構想研究会代表。
青井未帆(あおい・みほ )
学習院大学大学院法務研究科教授。専攻は憲法学。平和構想提言会議共同座長。著書に『憲法を守るのは誰か』(幻冬舎新書)、『憲法と政治』(岩波新書)など多数。
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